<6> 145m
モノハル(単胴)高速フェリー
イタリアのTerrenia汽船がFincantieri造船所に発注したMDV3000Jupiterシリーズの1隻で1997年からイタリア国内航路に就航しています。船名は星座から”アリエス、トーラス、カプリコーン、スコーピオで全長145mx幅22mの世界最大級の大きさで旅客1800名と乗用車なら480台も搭載出来ます。
更にガスタービンとデイーゼルエンジン合計4機、合計出力約6万4千KWでもってなんと最高40ノット以上のスピードで航走できるの能力を持っています。すごいですね、本当にモンスターフェリーといえるでしょう。
現在の主たる就航路は
ジェノア−オルビア間及びローマ近郊の港チビチャベッキア−オルビア(サルディニア)間ですがいずれも冬場は運休していますので注意が必要です。
所要時間は
チビチャベッキアからオルビアまでは4時間、そしてジェノアだと高速船でも6時間かかります
全長(m) |
145 |
幅(m) |
22 |
総トン数 |
10,800 トン |
旅客数 |
1,800 名 |
乗用車換算 |
250 台 |
エンジン |
ガスタービン2基+
デイーゼルエンジン2基 |
出力 |
70,000 KW |
速力 |
40 ノット |
船価 |
3,500万 米ドル |
本船の要目
美食で大食漢で船首が大変と言うお話
本船のように全長が145mもある船でもってしても荒れる冬場は運休します。 実は他にも理由があるのです。
この航路の夏場の混み具合はすごいのですが反面冬場には船客数が大幅に落ち込む季節航路である上に問題点としてとにかく美食で大食漢だと言うことです。
美食と言うのは本船のエンジンですがデイーゼルエンジンでさえも日本でいうA重油そしてガスタービンは灯油相当の燃料を使用します。
ですから他の普通のフェリーがC重油を燃やしているのと比べると大きな違いです。加えて7万キロワットの出力だとこれも同じ様な在来型フェリーに比べて3,4倍近くも消費するのです。