船社名 ホームページアドレス 船社紹介
大亜高速 http://www.daea.com 釜山と対馬間の小型高速船運航に加えて今年2002年7月29日から釜山−小倉間に高速大型フェリーを就航させています韓国を代表する船社です。新規でもあり詳しく以下で説明します。
カメリアライン
http://www.camellia-line.co.jp 福岡−釜山間にフェリー”かめりあ”を隔日発で運航しています。船は少し古いですが何と言っても港が博多港(福岡)なので便利で使い勝手の良い船です乗船レポートを参考にしてください。
関釜フェリー http://www.kampuferry.co.jp 関釜フェリーが”はまゆう”で日本、釜関フェリーが韓国側の正式名称ですが今年更に新造船SEONG HEE(星希)が就航してねらい目の船社といえますが下関が少し不便な場所です。なお、この船社に関する情報は多く、ここでは割愛します
日/韓フェリー
大亜高速

意外と知られていないのですが今年2002年9月韓国の釜山でアジア大会が開かれます。これに合わせて国際旅客ターミナルが改造されますがこの韓国を代表するフェリー船社の大亜高速は以前から釜山との間に高速船を就航させていた日本の厳原(対馬)に現在ホテル「対馬大亜ホテル」を建設中で予定では、三階建て和洋二十七室、定員七十人で七月下旬オープンし益々日韓の船旅が手軽に楽しめるようになりました。

釜山−対馬航路

釜山と厳原港及び比田勝港(上対馬町)間2航路に、高速船
”シーフラワー”号(426トン、定員240人が就航しています。そして閑散期には両航路計週四便、4月から8月の間は同7便(厳原町寄港は週5便(月、水、金、土、日)の運航で出港時間は釜山が午前10時半、厳原が午後3時となっています。昨年は約一万五千人が利用しています。
釜山−小倉航路 (いよいよ2002年7月28日就航)

この船社は以前、モッポ(浦項)−鬱陵島(うつりょうとう)間でオ−ストラリアインキャット社製の78mK-50クラスのウエ−ブピアサ−”サンフラワー”号を最高速力48ノットでもって3時間という航路に就航させていた(旅客769名+乗用車なら32台)経緯もあって今回は釜山・小倉航路には同じインキャット社製ですが英仏ドーバー海峡で実績のある74mクラスを投入してきました。。
釜山発 小倉着 小倉発 釜山着
09:00 12:35 15:00 18:35
総トン数 全長x幅 旅客数 速力
2,900 74mx26m 520名 35ノット
本船の要目
時刻表
来年に予定されています小倉フェリーターミナル移設までは現在のJR小倉駅徒歩5分の非常に便利な岸壁にて乗下船出来て、JRとの接続など大変便利な航路の一つとなっています。なお、お問い合わせは大亜高速北九州支店(093)513−2850まで
カメリア乗船記

(福岡-釜山)

韓国に行った帰りに、予定を変更し思い切って福岡までカメリアラインに乗ってみました。身近な航路であるはずなのになかなかチャンスが無かったのです、と言うのも飛行機でわずか一時間弱、又、ジェットフォイルでも3時間弱の距離をなぜわざわざ隔日夕刻出航、明日入港と言う遅いフェリーに乗らなければならないのか、また船も北欧のシリヤライン、バイキングライン、DFDSや英仏航路のブリッタリーフェリーやP&Oなどの最新大型豪華フェリーとは程遠く船齢20年を越えた船であるためはっきり言って全く期待をもっていなかった。しかし乗ってみて実は関心してしまった。確かにプール,サウナ、ジャグジー、デイスコ、カジノにレストラン各種、そしてスーパー並みのショッピングスペースなど現在のヨーロッパでは当たり前の設備も無いし豪華さは無いが表現するのが難しいのですがアットホームで旅客のことを良く考えた船に仕上がって居たのです。では、詳細は以下に報告いたします。

  
かめりあ号の紹介:15,439 総トン、15,439馬力旅客定員 563名、就航年月日 1990.12.12

           
           釜山から博多へ

年末の臨時便を除くと釜山発は毎週(火)(木)(日)で冬場11月1日−2月29日は18時00発、又夏場は19:00発となっていますのでご注意ください。尚、博多着時刻はいずれも08:40です。

チケットの購入:出航日の夕方16−17時に釜山港の外航旅客ターミナルカウンターで費用と共に乗船申込書に必要事項を記入の上、パスポートと韓国入国時の書類半券を提出し出国書類にスタンプを押してもらいボーデイングパスをもらう。 本船カメリアのBデッキ最前部には2人用の特別室が3つ、一人用が2室有って、通常これらのがベストロケーションで最も高い。そこでその一人用の特別室を予約した。価格はターミナル使用料1,100ウオンを加えて123,100ウオンつまり約1万2千円でした。

お得な情報 : 同じ切符を日本の福岡で買うと博多港ターミナル使用料400円を加えた価格は16,400円で4,400円も高くなるのですよ、ですから韓国発のチケットがお得です。



乗船

夏場の乗船は17:00から2階の出国ゲートで始まるのでそれまでは2階の待合所で待っことになります。ここにはトイレも売店もあって便利なのですがイスの数が十分ではないので私の場合、座って待つことは出来ませんでした。 すごく混んでいるのには驚きましたが、ほぼ同時刻に出航する関釜フェリーの旅客と合わさっていると聞き納得。それにしてもたくさんの旅客です。 しばらくするとアナウンスが有り先に関釜フェリーの旅客が出国ゲートに入っていき、カメリアの旅客は17:00から始まりましたが荷物を持った人々の長い列が出来結局20分ほど私は並んでから手荷物検査、イミグレーションを通り免税ショップ(酒とタバコが中心の小さいショップ)を抜けさらに長い通路を通って乗船します。

   でも、今年9月には新しい旅客ターミナルが完成しこれまでの混雑も緩和されるばかりか
   ショップも待合場所も広く豪華に整備されますので今しばらくの辛抱です。


船内

特別室は上階にインフォーメーションがあり、そこに居るチマチョゴリを着た美しい案内嬢にボーデイングパスを渡すと部屋の鍵と半券が渡されます。私の部屋は101号室でしたが最前部でトイレ、シャワー、洋服かけ、デスク、シングルベッドにテレビまでが設備されている上に角窓から船首部分そして海までが良く見渡せます。

しかも、ありがたいことにスリッパ、浴衣、ポットにお茶のセット、そして歯ブラシシャンプーのセットまでサービスされていたのには正直驚いた。これが日本式と言われればそうですがヨーロッパではどんなに豪華な船でもこういうサービスは少ないと言うよりまず無いのが普通。しかも20年以上たった船なのに船室自体もそんな古さを感じさせません。


乗船してまず、したこと

本船の出港は19:00、それまでにはまだ時間がたっぷりとあるので シャワーを浴び浴衣に着替えテレビをつけると相撲をやっていました。冷房の効いた部屋で日本茶を入れてそれを飲みながらNHKの衛星放送を見る。イヤー日本人でなくとも落ち着きます。だって、先ほどまで暑くて騒々しい釜山市内にいたのに今は別世界、乗船前とは段違いでもはや完全にリラックスモードなんですから。今までの飛行機やジェットフォイルでの旅なら家に着くまで緊張していてこうはいきませんでしたからね。

注意:ポットのお湯が無くなった場合は案内嬢に連絡すると入れてくれます。また、シャワーの湯加減ですが101号室の場合一番ぬるい設定でも少し熱いぐらいでこの点は改良の余地がありそうです。でも温度コントロールが出来ないフェリーなどはヨーロッパの新造、豪華船でもありましたから許容範囲かもししれませんが?いかがでしょう?

 免税ショップ : お酒とタバコが中心でした                                     


本船出航時の風景を見がてら船内をみてまわりました。まず、一階下の2等船客室を見学、丁度関西汽船などの大部屋と同じでマスに囲まれたオープンスペースとなっていて23室最大443名収容可能。多くは韓国旅行社の予約席となっていて団体客が占め残りは家族や個人がまばらに散らばって使用していました。昔の修学旅行を思い出します。


感心した旅客向け設備
バックパッカーだけでなくとも2等なら片道わずか66,100ウオン(約6,600円)で船旅を楽しめる本船には次の設備があります、まず海を見ながらくつろげるカフェーショップには自販機、熱湯給湯器、電子レンジそしてBデッキにも自販機と冷水器が設備されていました。自販機にはチャーハン、たこやき、から揚げチキン、ホットドッグ、カップめん、ビール、おつまみ、ソフトドリンク、アイスクリーム、ウイスキーにタバコと何でもありでした。でも価格が少々高く円しか使えないので旅客のほとんどは持ち込んだインスタント、レトルト食品を電子レンジなどで調理してたべていましたがあたりまえです。だって、どんべい、ラ王が300円チャーハン類が500円これでは誰でもそうします。多分日本から乗船する日本人向けなのでしょう、だって それでなくても韓国の物価は本当に安いのに。いずれにしても飲食類を持ち込んで船内で家族や友人などとわいわいがやがやとにぎやかに過ごす風景とそれをサポートする船内設備には頭が下がりました。また、船会社がお客の要望に答えているためなのかお客達も実に汚さないように汁モノなどはちゃんと別の入れ物にほかすなど、イタリアのフェリーで見られた光景とは違ってすがすがしい思いをしました。


お得な情報ー2:お安いものもありましたそれは免税のタバコ、自販機でも例えばマイルドセブンだと160円でOK。

                          
レストラン

夕食は19:00から20:00の間だけオープンするBデッキのレストランで食べることが出来ます。普通団体旅行客は先に19:00前に食事をしますので案内が有ってから行くことになります。私の食べたビビンバ定食(2000円)はおいしかったのですが釜山のウオン建て価格と比較するとすごく高く感じてしまいました。そのためも有ってかビジネスマン、日本人夫婦などの旅客だけしか見受けられず 私の乗船時はがらがらにすいていました。


注意:釜山出航風景を見ながらの食事はよいのですが風雨の強い日は、釜山港外に出ると船が揺れ始めますので船酔いなどに弱い方はオープンして早めに食事を終えてしまうことがポイントと思いました。

出港風景

18:30ごろに最上甲板に上がると、船首左手方向には影島、船首右手には釜山タワーそして右舷山手には独特の格好をしたコモドーホテルがそして船尾方向には釜山港の貨物船の姿がみわたせます。海側から眺める釜山市内の風景はまた違った趣があって時間がたつのもわすれてしまいました。19:00少し前に関釜フェリーが先に出港、そして本船が出港します。後進合図の汽笛をボーボーボーと3回鳴らすと船は一旦広い港内までさがり そこで右方向に転換して船首を一路港外の向けゆっくりと進みます、それに従い夕方の町の風景が徐々に遠くなっていくのです。さらに沖に進むとそこには釜山港へ帰れの歌詞にもなっている五六島が夕日の中に浮き上がって見送ってくれます。
もちろん、時期や天候などにもよるのでしょうが、私の場合これだけでも乗船した甲斐があったというものです。.


それ以後のスケジュール

ラウンジ「Wing」



残念なことに21:00になると2等船室などでは消灯時間となります。一方遊び足らない人には23時まで最上階のラウンジで男性は2500円女性は1500円で飲み放題、歌い放題となっていますのでどうぞ楽しんでください。でも実は福岡-釜山間の所要時間は6時間半ですから本船は02:00前後には福岡沖に到着し錨をおろします。この時すごく大きな音がして私もびっくりして何が起こったかと起きてしまいました。そして、07:00レストランでは朝食時間(700円)そして船も錨を上げて福岡に入港を開始します。でも08:00過ぎに着桟しても上陸までにはさらに時間がかかりますので慌てる必要はありませんゆっくりと荷造りでもして部屋で待てます。但し鍵は例の案内嬢が回収にきますが。



福岡港ターミナル

2階に到着ロビーがありますので、エスカレーターで1階に降ります。玄関を出て左前方にバス停があり頻繁に天神やJR福岡駅までバスが発車していますのでとても便利です。では皆さん、報告はここまでにしてボンボヤッジ!


これからこのフェリーを利用しようとしている皆さんへ

年末年始はいつものことながら利用者が多くて混んでいます。今年2002年は9月にアジア大会が釜山で開催されることから既に予約がたくさん入っているようです。ですから、これからカメリアラインを利用しようと考えていらっしゃる皆さん是非、この期間は極力避け以下の利用情報を御参考にして出来る限り早い機会に申し込むことをお勧めします。 

カメリアライン利用情報


交通
 : 博多港(中央埠頭):博多駅よりバス(11番、19番)で約12分。天神よりバス(55、151、152番)で約10分。 福岡空港よりタクシーで約25分。

釜山港〈国際フェリー埠頭L):釜山駅よりタクシーで約5分。釜山空港よりタクシーで約60分。

予約、運航確認先:
旅客営業部
:福岡市博多区沖浜町14-1    博多港国際ターミナル3階      092-262-2323   
釜山:   高麗フェリー 釜山広域市中區中央洞4街15-3番地 ターミナル内)  051-466-7799


運航スケジュール
博 多――――――釜 山      釜 山――――――博 多
月・水17:00発→翌日08:40着  火・木・日 19:00発(3/1〜10/31)→翌日08:40着
金  19:00発→翌日08:40着        18:00発(11/1〜2/29)→翌日08:40着

注意:所要時間は約6.5時間。深夜入港のため翌朝着岸となります。また、料金等は
特別室・特等および1等船室を定員の2/3以下の人数で利用される場合には、
   空席となる席数×3,000円の貸切室料が必要などがありますので。詳しくは船社まで
お問い合わせ下さい。
では楽しい船旅を!!